春遠からじ



君と歩き始めてもうすぐ二年 何度目かのこの公園通り
歩き慣れた筈なのに 何故かこの頃やけに寂しく見える

僕より一足先にキャンパスを出る君 多分笑って見送ると思うけど
「待っていてくれ」なんて言えやしないよ 君には君の幸せがある筈

微笑む君に回した腕がやけに冷たい 春遠からじ



涙流す顔など見せなかったね そんな人だからいつも傍にいたい
君と歩いた日々を嘘にはしないと そう思いながら今日まで来たけど

初めて口づけた夜 何故だか遠いね 「ずっと二人で」と思ってた筈なのに
二人に吹き付ける風 少しだけ冷たい 迷う心を笑ってる様に

繋いだ指の その温もりに心乱すよ 春遠からじ



僕より一足先にキャンパスを出る君 多分笑って見送ると思うけど
「待っていてくれ」なんて言えやしないよ 君には君の幸せがある筈

微笑む君に回した腕がやけに冷たい 春遠からじ